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Bayerische Motoren Werke AG(バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ・アーゲー〈バイエルン発動機製造株式会社〉通称:BMW)は、ドイツのバイエルン州ミュンヘンを拠点とする自動二輪車及び四輪自動車メーカー。 本社ビルはエンジンのシリンダーを模した円筒形を4つ組み合わせたような形をしており、フィーア・ツュリンダー(Vier Zylinder )、英語でフォー・シリンダー(Four Cylinders )と呼ばれる。傘下にはイギリスのロールス・ロイスとミニという2つのブランドがある。
概要株式の約47%がスザンネ・クラッテン、シュテファン・クヴァントら、ドイツ・クヴァント家により所有[1]される同族会社である。 モータースポーツに積極的で、F1にはエンジン供給者として1980-1987年と2000-2005年の2期参戦した。2006年、ザウバー・チームを買収しBMWザウバーF1チームとしてワークス参戦した。 BMWはドイツ語では「ベー・エム・ヴェー」である。日本では英語読みの「ビー・エム・ダブリュー」が一般的になってきているが、親しみをこめてドイツ語読みの「ベンヴェ」という読み方をする人たちも多い。日本ではBMW二輪がモトラッドと表記されているが、ドイツ語ではモトラートである。モトラッドがMotorradの英語読みから来ているのか、バイエルン訛りがそう聞こえたからなのかについては議論がある。 製品の特徴全体的にスポーティーな車が特徴である。BMWブランドの乗用車の駆動方式は、いずれもFRもしくは、それをベースとした四輪駆動であり、現在までFFの市販車はない。FFの研究開発そのものは行われており、その技術はローバー・75、およびニューミニに生かされている。 直列エンジンにこだわっている。ハンドリングにもこだわりがあり、前後加重を50:50にしている。それの実現の為、バッテリーをトランクルームに配置したりの努力をしている。 デザインとしては、丸形四灯式(そもそもは二灯式+補助灯)のヘッドランプと、キドニーグリル(kidney = 腎臓)と呼ばれる独特の形状をしたグリルをもつフロントマスクが特徴である。キドニーグリルは、1933年に発表されたBMW初のオリジナル車「BMW303」から採用され、イソ・イセッタのライセンス生産である「イセッタ」、およびその派生車である「600」、同じく空冷フラットツイン リアエンジンを搭載した「700」、BMW325(1937-1940)を除いた全てのモデルに使われている。 1992年以降、デザイン部門のチーフはアメリカ人デザイナー・クリス・バングルであり、初代X5シリーズ以降に発売された全ての新型車のエクステリアデザインを担当している。フォーマルサルーンである7シリーズ の新型車のデザインがあまりにも奇抜であったため、「バングルは、BMWを潰すためにメルセデスが送り込んだ刺客だ」などといった、旧くからのBMWファンをはじめとし、多くの批判が寄せられた(もっとも実際にBMWのデザインを行っているのがクリス・バングル1人というわけではなく、例えば現行の3シリーズであるE90のエクステリア・デザインは日本人デザイナーの永島譲二の手によるものである。現在のBMWのデザインの方向性を定めているのがクリス・バングルであるといえよう)。2009年のクリス・バングル退任後はアドリアン・ファン・ホーイドンクが後任となっている。 過去の製品はメルセデスと比較した場合、新機軸や電気仕掛けを好み、それがトラブルの基となりやすいこと、部品の交換周期がやや短いことなどの傾向があった。 しかし2002年位からデビューした車は、日本人が開発の一翼を担っていると言うこともあり、改善が見られるが、これはイタリアのフェラーリなど、欧州車全般に見られる流れである。 エンブレムの由来黒く縁取った円の中央を十字によって4等分し、点対称に青と白に塗り分けたデザインである。円と十字は、かつて航空機エンジンメーカーであった事にちなみ飛行機の回転するプロペラを表し、色は、バイエルン王ヴィッテルスバッハ家の紋章に起源を持つ旧バイエルン王国、現在のバイエルン州旗にちなむ(「回転するプロペラ+バイエルンの青い空と白い雲」のイメージ)。エンブレムのデザインは過去に何度か微妙に変わっているが、基本的な部分は変わらない。変わっているのはBMWの字体とその位置程度である。 歴史
経営状況経営状況は良好であり、40年以上赤字を出していないとも言われる。一方、傘下に収めた英国ローバー・グループの経営に失敗、2000年には同グループを解体に追い込んだ。ランドローバーはフォードに譲渡、収益の見込めるミニなどは自社で継続所有した他、ローバーやMGなどを僅か10ポンドで投資会社に売却したことは話題となった。 2003年の世界市場での販売実績はBMWグループ全体として110万4916台。収入は415億2500万ユーロ。 1970年代から稼動する南アフリカの工場のほか、近年はアメリカ、中国、パキスタンなど、ドイツ国外における生産拠点の展開に積極的である。 日本での販売1981年までの輸入は、バルコムトレーディングカンパニーが行っていた。1981年、ドイツBMW・AGの100%出資によりビー・エム・ダブリュー株式会社(BMWジャパン)が設立され、以降は同社が輸入元となっている。BMW Japanの完全子会社には、販売会社BMW東京がある。BMW東京による販売台数は日本国内販売の1割以上を占め、ドイツ国外では最大規模のBMW販売会社となっている。[2] 日本市場での販売実績は4万9074台、うちBMWブランドが3万6539台で、ミニブランドが1万2535台であった。 その他ヴィッテルスバッハ家の末裔バイエルン侯プリンツ・レオポルト・ヴィッテルスバッハ・フォン・バイエルンは度々BMWのレーシングドライバーとして活躍している。 大阪府堺市には「カメラのドイ」創業者、土居君雄が新婚時代に堺市(浜寺)にて生活していたゆかりで、夫人・満里恵からコレクションしていた約50台のBMWが寄贈され、財団法人 堺市文化振興財団の手によって保存されている。 BMWもある期間、この工場で車を製造していただけに余計に紛らわしいのだが、1951年から1953年まで、似たような名称の「EMW」があった。EMWは、旧東ドイツのEisenacher Motorenwerk(アイゼナッハ原動機工場)の略で、旧東欧圏でのヒット車となるヴァルトブルクを製造するVEBアウトモビルヴェルク・アイゼナハ社(VEB Automobilwerk Eisenach:AWE)の前身である。 クリス・バングルが率いていた当時のデザイン部門は、ミュージックマンが発売しているエレクトリックベース、「ボンゴ」のデザイン等、異業種へのデザイン供給を行った実績がある。 四輪モデル名について近年のBMW生産モデル名は原則として318、525等の3桁の数字であらわされている。この3桁のモデル名は1972年発表の5シリーズからのネーミングである。3桁の最初の数字は車種区分を表し、かつては3、5、7、8の4種類であったが、現行では1、3、5、6、7の5種類である。 シリーズを表す最初の数字以下の2桁は、かつては排気量のヘクトリットル表記(2,500ccならば、○25)を表していた。しかし、現在では下2桁の数字は「数値が示す排気量並の出力を表す」ということになっており、表記と実際の排気量が異なっている例がある。 その中でも、数値が実際の排気量より小さい例と大きい例があり、その位置付けが微妙に異なっている。 実際の排気量より小さい表記の例としては現行E90型3シリーズの323iがある。 数字は323でも、実際の排気量は2.5Lであり、本来の排気量に沿った表記であれば325iとなるが、同じE90系に325iという名のモデルもあり、両車共に同じ2.5Lエンジンを搭載している。ただし、325iが出力160kWであるのに対し323iでは出力130kWであり、323iは325iに比べ若干ディチューンされたエンジンが搭載されている。 1シリーズの118iと120iも同様の例であり、同排気量モデルに廉価版が設定される場合に実際よりも小さな数値のネーミングとなることが多い。 逆に実際の排気量よりも大きな数値になっている例もある。こちらは、同排気量のモデルの高性能版としての位置付けであり、古くは初代7シリーズの735iと745iがあり、745iは、735iのターボモデルであった。現在では330iと335iがその関係に当たり、どちらも排気量3Lのガソリンエンジンであるが、330iが自然吸気で出力190kw、335iがツインターボで出力225kWとなっている。ディーゼルモデルでの同様の例が530dと535dである。どちらも同じ3Lディーゼルターボであるが、530dがシングルターボで出力170kW、535dがツインターボで出力200kWである。 また末尾のアルファベットは
を意味している。 例: 530i → ボディサイズ5シリーズ、排気量3L、インジェクション仕様 ただし、SAV(スポーツ・アクティブ・ヴィークル、SUVのBMWでの呼称)やロードスターに関しては、 (アルファベット)+(1桁数字)-(排気量(L)) の表記が用いられている。このアルファベットはボディタイプをあらわす。 例: Z4 2.5i →ロードスター、排気量2.5L、インジェクション仕様 四輪現行モデルセダン/サルーンクーペ/カブリオレ
SUV/クロスオーバーSUVツーリングワゴン
ハッチバック/2BOX
MモデルBMWのモータースポーツ関連研究開発部門子会社であるエム・有限責任会社(M GmbH。以下M社。旧BMWモータースポーツ社)によりBMWの通常モデルに大幅に手を加え、高い走行性能を与えられたモデル。旧モデルでは生産もM社で行われていたが現行モデルでは開発はM社、生産はBMWで行われている。
過去の四輪モデル
二輪機種BMWの2輪は他の2輪とは異なる機構を採用している例が多いのが特徴である。特に水平対向2気筒エンジン、乾式単板クラッチ、シャフトドライブ、このいずれかを採用しているものが多い。
新機軸の採用に熱心であり、近年では次のような技術を他メーカーに先駆けて次々に市販車へ採用している。
名称は「エンジン形式/排気量/使用用途別分類記号」が主に採用されているが「HP2」のように例外もある。主な使用用途の記号は下記に記す。
Rシリーズ(水平対向2気筒エンジン)空油冷4バルブボクサーエンジン。
旧 Rシリーズ(水平対向2気筒エンジン)カムシャフトはクランク真下、OHV 、リヤサスの違いにより、2本サス、モノサス、パラレバーに細分される場合もある。 シリンダーは当初は、アルミ・シリンダー+鋳鉄スリーブ、2本サスの後期以降はニカジルメッキ・シリンダー。フロント・サスペンションは全てがテレスコピック。シリンダーの地上高は旧々Rシリーズより高い。フレームはダブル・クレードル、フェザーヘッド・フレーム タンク下のメインフレームは楕円パイプ1本。通称、エアヘッド。 R100RS、R90S、R65LSはハンス・ムートのデザインである。 パラレバー搭載車(1987-1996年)
モノレバー搭載車(1985-1996年)
2本サス搭載車
旧々Rシリーズ(水平対向2気筒エンジン)カムシャフトはクランク真上、OHV、フロントサスはアールズ・フォーク、鋳鉄シリンダー。カムシャフトの駆動はギア、オイルポンプは低圧(トロコイドでは無い)。ただし、R69USモデル等はR75/5シリーズと同じ、テレスコピック・サスペンション。
Kシリーズ(直列4気筒、直列3気筒エンジン)Kシリーズは、性能向上や環境対策の点で当時旧式化しつつあったRシリーズを置き換えるべく企画され1983年に発売された K100は水冷縦置き直列4気筒エンジン、電子制御燃料噴射、アルミ燃料タンク、ステンレスマフラーなど当時としては画期的な技術内容を備えるものであった。しかし水平対向エンジンを支持するユーザーの声も大きく、Rシリーズも近代化されて今日に至っている。 Kは エンジン+ミッション+ドライブシャフト+ファイナルドライブを一体構造とし、かつ、フレーム構造材としても使用するcompact drive system の compact のドイツ語、kompakt の頭文字からとったものである。K100/75のフレームはパイプ鋼管、トラス状フレーム、K1200は、アルミ・ツインスパーフレーム。通称、フライング・ブリック(空飛ぶ煉瓦ブロック)。 Kシリーズ誕生から25年を経て、BMWはエンジンとしてより一般的な横置きのK1200Sを発表した。 <縦置き> フロント・サスペンション:テレレバー、リヤサスペンション:バラレル・レバー 直列4気筒エンジン DOHC-4V
フロント・サスペンション:テレスコピック、リヤサスペンション:バラレル・レバー 直列4気筒エンジン DOHC-4V
フロント・サスペンション:テレスコピック、リヤサスペンション:モノ・レバー 直列4気筒エンジン DOHC-2V
フロント・サスペンション:テレスコピック、リヤサスペンション:モノ・レバー 直列3気筒エンジン DOHC-2V
<横置き>
K1200SはKシリーズ初の横置きクランク直列エンジン、湿式多板クラッチ採用となった。 しかし、シャフトドライブを継続採用している。 F650シリーズ
前輪に21インチタイヤを装備した、よりオフロード向けのダカールと呼ばれる特別仕様車もある。2008年モデルからはF800と共通の並列2気筒800ccエンジンを搭載しているが名前はそのままである。
F800シリーズ(並列2気筒エンジン)2006年BMWとしては史上初の並列2気筒モデルとして登場。エンジンはF650と同じくオーストリアのボンバルディア-ロータックスと共同で開発。クランクシャフトには振動解消のためにバランサーが装備されており、360度クランクの並列2気筒でありながら高回転は非常にスムーズに回る。最高出力は85ps/8000rpm、最大トルクは86Nm/5800rpm。シャーシはねじれ剛性の高い押し出し成型の溶接アルミフレームに重量と寸法を最適化された片持ち式スイングアームサスペンション、一般的なテレスコピック・フォーク式フロント・サスペンションを踏襲。F650より幅広なベルトドライブを駆使し、1,000km走行後の初回ベルト点検後、10,000kmごとの定期点検でベルトの張りを確認するだけでいいという、極めて高い信頼性を誇る。価格帯・装備共にエントリーモデルとしての位置付けと見られやすいが完成度は極めて高く、初心者からベテランまで満足できる仕上がりとなっている。軽量な車体と相まって軽快な操縦性が特徴。軽量化された最新の2チャンネルABSを装備。
HP2HPはハイパフォーマンス、2は水平対向2気筒エンジンを意味する。他のBMWモーターサイクルでは必ず配慮されていた操縦安定性、2人乗りを含む積載性、居住性等をある程度無視して走行性能を追求したシリーズであり、受注生産される。
その他
航空機
BMWは第二次世界大戦でドイツ国防軍にオートバイと車両、そしてドイツ空軍には航空機用のエンジンを供給した。1945年までにBMW 801は30,000基以上が製造され、ジェットエンジンのBMW 003を始め、ロケット技術の研究も行った。戦時中に強制収容所の収容所にいた2万5,000人から3万人の捕虜を労働させたと言われている。終戦までにBMWの工場は爆撃を受け、東部ドイツの工場はソビエト連邦に占領された。 参考
関連項目
関連会社技術その他外部リンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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