柳生 友矩(やぎゅう とものり、1612年 - 1639年)は、江戸時代の剣豪。字は左門あるいは刑部。柳生宗矩の子(次男)であり、異母兄に柳生三厳(十兵衛)、同歳の異母弟に柳生宗冬、列堂義仙。生母は側室であり、友矩は庶子であった。勘気をこうむった兄・三厳に代わって、小姓として仕えた徳川家光に大いに寵愛されたが、それがもとで多くの人々から妬まれたという。美男子として有名。 墓所は、奈良県奈良市柳生町の芳徳寺。
フィクションでの扱い
友矩は27歳で夭折したうえ、その死の状況がはっきりしない。また家光がその訃報を聞き、父・宗矩に対して激昂したといわれている。こうしたためか、各種フィクションでは頓死をとげる柳生の御曹司として様々なアレンジを加えられることになってしまっている(場合によっては存在すらしなかったことにされている)。
- 山岡荘八の小説『柳生宗矩』では、家光の寵愛が重すぎると判断した宗矩にその美貌を破壊され、柳生に隠棲する。その後、宗矩の使わした者に斬られ、絶望ゆえの自殺のような状況で死を迎えた。
- 五味康祐の短編小説『堀主水と宗矩』では、堀主水一党を尾行中に真鍋小兵衛によって斬られた。
- 隆慶一郎の短編小説集『柳生非情剣』所収の『柳枝の剣』では、家光の寵愛が重たすぎることに激昂した宗矩によって、兄・十兵衛を刺客に放たれる。この兄弟対決で友矩は覚悟を決め、堂々と立ち会う。この作品は第101回直木賞候補になっている。のちに本作は『柳生非情剣 SAMON』として漫画化された。
- 荒山徹の小説『柳生大戦争』では、家光の寵愛が重すぎると判断した宗矩と立ち会いこれを撃破。朝鮮に渡り大陰謀を企てることとなる。
- 深作欣二監督の映画『柳生一族の陰謀』では烏丸少将に斬殺、深作版映画『魔界転生』では転生した宮本武蔵に撲殺された。
- 武本サブローの劇画『荒鬼』では、家光の命により密かに大太刀を修業し、柳生の大太刀を賭けた御前試合で柳生兵庫介に勝利するが、直前まで何も知らされず面目をつぶされた宗矩の苦渋の依頼で荒木又右衛門に討たれた。